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    June 20

    プレステージ

    「この映画のラストについては誰にも語らないで下さい」
    確かに語ったら観る価値低くなるけど、かつて同じ事を言われた「クライング・ゲ-ム」に較べると、そのPRESTIGEは低い。
    マジックに取り付かれた二人のマジシャンの話。
    これまたどうやら業の深い職業らしい。
    約100年前のイギリスでマジシャンの修業をする二人、アンジャ-とアルフレッド。
    二人がアシストするマジックで、アンジャ-の妻が死ぬことになり二人には怨恨が残る。
    やがてお互いがお互いのマジックのトリックを暴き傷付け合う堂々巡りに。
    そして第一人者となったアンジャ-がその術中に死亡。
    容疑者はアンジャ-のトリックを暴くべく舞台裏にいたアルフレッド。
    さあ、これは術の失敗か、それとも犯罪か?
    前評判通りドキドキ・ハラハラしたけれど、いつでも血と死の匂いがして、あまり愉快なものではない。
    100年前のマジックって鳥さん死んでたのね・・・

    話の内容よりも私的に注目のキャスト!
    バットマンのクリスチャン・ベ-ルと破竹の勢いのスカ-レット・ヨハンソンはさておき、
    VAN HELSINGですっかりファンになったヒュー・ジャックマン、変人科学者役にデビッド・ボウイ、コヨ-テ・アグリ-で主役張ってたパイパ-・ペラ-ボも出てる。
    内容ともかくキャストで私は満足です。

    でもちょっと、好きになれないな~
    同じマジックなら幸せになれるマジックがいいよ。
    February 12

    世界最速のインディアン

    今日は妹と新宿で映画。
    一番好きな俳優の一人、アンソニー・ホプキンス主演です。
    どうも紳士的な老俳優が好きな傾向のある私ですが、
    (エド・ハリスしかり)
    アンソニー・ホプキンスは「日の名残り」の切ない演技以来すっかりファンです。
    いつもは頑なな老紳士役が多い彼ですが、今回はとっても熱くて気のいいバイク狂野郎バ-ト・マンロ-役。
    自ら改造に改造を重ねた40年モノのバイク「インディアン」のスピードを試すために、心筋梗塞と前立肥大症をかかえニュ-ジ-ランドからバイク野郎の聖地アメリカ・ユタ州のボンヌビルを目指す・・・
    歳老いた身体でフトコロも寒い、だがひたむきな情熱を持つ彼を出会う人々が助けてボンヌビルまで送り届ける。
    そして彼はブレーキも安全装置もないそのマシンで世界最速をたたき出すのだ・・・!

    まるでファンタジーだがすごいのはこれが実話だというところ。
    その後9年間彼はこのレ-スに出場し、その記録はまだ破られていないという・・・
    彼の役柄故か観客の年齢層は高めだったが、夢破れそうな若い人にこそ観て欲しい。
    暖かくなるし、勇気が貰えるはず。

    ああ、しかしアンソニー、
    歳とったなあ!!
    January 28

    マリー・アントワネット

    今年に入って二本目の映画の劇場鑑賞は、ソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット」。
    池田理代子の名作「ベルサイユのばら」でおなじみ、断頭台で散ったルイ16世妃マリー・アントワネットの物語。
    と言っても、物語はフランスに嫁いでからベルサイユを出るまで。
    歴史のうねりを感じるというよりは、いかにもロココな美しい映像物語がメインテーマです。
    オーストリアから同盟のために嫁いで来たオーストリア皇女マリー・アントワネット。
    奥手な皇太子との結婚生活はなかなかうまくいかず、子供の生まれない皇太子妃はいたたまれない。
    次第にファッションや美食や遊びに楽しみを見出していく・・・というのがストーリー。
    おなじみフェルゼン伯も恋の相手として出てきます。
    (勿論オスカルやアンドレは出てきませんが 笑)
    王妃というよりは、友人と遊んで楽しみを見つけることが大好きな一人の少女・女性として彼女を描いています。
    そこにいきなり革命の波が押し寄せてきて・・・というところで終わってます。
    王妃としてはそれじゃいけなかったんでしょうけど、実際はそんなものだったかもしれませんね。
    宮殿の外のことを知らず生活していたら、いきなり って。
    ロココの衣装・ちょっとキッチュな映像、あくまでパステル調でかわいらしく。
    観てて楽しいですけどね、何だか長いミュージックビデオのような印象も。
    「そこで終わるか?」ってとこで終わってるし。
     
    ソフィア・コッポラって私は前作の「ロスト・イン・トランスレーション」しか観てないんですけど、
    キレイなものしか描かない監督なんですかね。
    前作も枯れた初老の俳優と美しい若妻の、ぜんぜんやらしくない東京散歩をキレイに撮ってたし。
    それ以上踏み込んだとこは描かないんですかね。
    描けないんですかね。
     
    自作はぜひ一歩このキレイな世界から踏み出したものを期待したいです。
    ふわふわしたファンタジーだけでは飽きられちゃうでしょ。
     
     
    November 27

    プラダを着た悪魔

    母と妹と、映画「プラダを着た悪魔」を観に行く。
    秋一番楽しみにしていた、ファッション雑誌社を舞台にした映画だ。
    VOGUEアメリカのカリスマ編集長アシスタントが書いた暴露本的な見方もあって、本もよく売れたらしい。

    傍若無人な「悪魔」、ファッション雑誌のカリスマ編集長・ミランダの2ndアシスタントに採用されたアンディ。
    勉強は出来たがファッションに興味がなく、ジャ-ナリスト志望。
    ここで一年働けばどこでも通用する、と言われ腰掛けのつもりで入社。
    仕事は主に雑用であったが、服装は馬鹿にされ、人間を人間とも思わない扱いぶりにストレスは貯まる一方。
    愚痴りに行ったファッションディレクタ-に「君は努力してない」と一喝され発奮、ディレクタ-の協力でファッショナブルに変身、プライベートもかなぐり捨てて仕事にどっぷり浸かっていく。
    そのかいあってミランダには徐々に認められていくが、恋人や友人とぎくしゃくし始め、先輩アシスタントを裏切ることにもなるハメに・・・
    最後主人公は自分の夢を思い出し、ミランダの元を去っていきます。

    ファッションにも目移りしますが興味深いのは二人の仕事ぶり。
    アシスタントから見れば傍若無人でもカリスマと言われるだけの仕事をするミランダ。
    その陰で様々な問題を抱えているが、仕事上では丸きり切り替えている。
    そして主人公が有能と見ると1stと2ndを入れ換える柔軟性を持っている。
    一方主人公はファッショナブルに変身していく一方で、「仕方がない」が口癖になっていく。
    仕事だから仕方がない、上司命令だから仕方がないと。
    最後、アンディはミランダに「仕方がないのではなく、全ては自分が選択したこと」と気づかされそこから去るのだ。

    仕事に悩む現役である母もいろいろ思うところがあったらしく、「いい映画だ」と言っていた。
    私は思っていたほど感動や共感はしなかったけど、ミランダの仕事ぶりは参考になったかな。
    妹も働くことの勇気を持って貰えたらよかったんだけど。

    映画館に来ていた女の子達が「めちゃくちゃ服が欲しくなった」と言ってましたが、確かに服が欲しくなります。
    観に行く方はご注意を!

    November 16

    ゆれる

    今日久しぶりに映画を観た。
     
    あらゆる映画サイトで好評の日本映画「ゆれる」。
    オダギリジョーと香川照之の対照的な兄弟をある事件を通して描いた映画。
    兄弟の葛藤・・・真面目な兄と家を飛び出した弟。
    久しぶりの対面とある出来事からの思わぬ事件。
    そして描かれるのは事故そのものではなくその後の二人の在りようなのだ。
     
    この映画は観たくないところまで描く。
    普通は踏み込まないところまで。
    避けて通った方がずっとラクで都合がいいのに。
     
    起こった事件がそれほど特別なものとは思わない。
    けれど、二人の在りようを決定的に変えてしまった ということが重い。
    そして兄も弟も変わっていく。
     
    作った人がすごいと思う。
    若い女性監督だそうな。
    オダギリジョーにひかれて観に行った私が言うのもなんだが、彼の代表作とでも言うものを作った。
    香川照之も、嫌いだったんだけどいい役者なんだな、と思わせられた。
     
    ロングランだからぼちぼち終わりかな?
    いい映画でした。
    August 03

    ゲド戦記

     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
    ・・・・・・・・・・駄作。
     
     
     
     
     
     
    このレベルの作品を世の中に出すべきじゃないですよ。
     
    ねぇ、お父さん
     
     
     
    August 01

    パイレーツオブカリビアン 2

    本日の映画は「パイレーツオブカリビアン2」
    最近ジョニー・デップものは全部制覇しているような気がする。
     
     
    前作同様、いやそれ以上に娯楽色の濃い映画。
    よくも悪くもディズニー映画という感じ。
    テンション高い娯楽映画って、映画に非日常を求める私としてもありがたいのですが・・・
    あまりにも最初から最後まで内容がぎっしり過ぎて、息つくヒマもなければどこが一番盛り上がるとこかもわからない。
    更に言うなら後半より前半のほうがはっきりと山があり盛り上がってた。
    物語ってやっぱり「起承転結」が大事なんだと思う。
    この映画で言うなら「承・転・転・転」ぐらいな感じ。
    ただし、サービス精神はものすごい。
    なんだかんだ言っても面白いです。
    娯楽映画を観たい人にはとってもオススメ!!
     
     
     
    *これから観る人へ
    一応最後まで席を立たないほうがいいですよ。
     
    July 27

    デスノート 前編

    何やらネットでの評判がよかったので、今日のレディースデーはこの映画を観に。
    ジャンプの人気漫画の映画化とのことですが、私にしては珍しくこれは原作を読んでいません。
    何か暗くて小難しそうだったから・・・
    なので原作と比較せずに映画を観ることが出来ます。
     
    そのノートに名前を書き込めばその人が死ぬ、というノートを拾った主人公。
    正義感から次々の犯罪者の名前を書き込みますが、やがて捜査の手が伸びて・・・前編終了。
    お話自体は面白いです。これは映画じゃなくて原作の成果。
    しかし映画として観るとどうなんでしょう。
    面白いですか?コレ。
    藤原竜也の台詞回しは相変わらず耳障りだし、CGはもろCGだし、テンポもそんなによくない。
    映画として完成度が高かったとは言いかねるような・・・
    藤原竜也よりはL役の松山ケンイチ?のほうが良かったですね。
    後半は秋に公開だそうですが、
    それまでに原作を読んじゃったら多分後編は観ない、
    原作を読まなければ観るかもしれません。
     
     
     
    そうそう、この映画が始まる前の予告で新作のスーパーマンのCMやってました。
    が、今この時代に悪の親分と対決する古きよきアメリカ男児クラークケントの構図って
    スッゴク古臭くないですか?
    せめて素顔を隠したオタクヒーロー・スパイダーマンの方がリアリティ・・・ていうか必然性がある。
    素晴らしきアメリカ幻想が世界中でガラガラ崩れている中、ノーマンロックウェルが描くお父さんみたいなクラークケントがヒーローで悪と対決するって、何か欺瞞の香りがする。
    いっそのこと適役をイスラム原理主義テロリストの親玉とかにしてくれれば悪趣味な見方で楽しめるけど。
     
    ハリウッドにソフトが足りないからリメイクブームなのはわかる。
    だったらデスノートみたいに日本のコミックの中から発掘したら?
    但しライオンキングみたいな真似はせず、適正な代価を払ってね!!
    July 09

    嫌われ松子の一生

    先日テレビで観た「下妻物語」がとても面白かったので、同監督の「嫌われ松子の一生」を観にいく。
    映画の内容は 各メディアでも詳しく紹介されているように、愛に生きる松子という主人公の悲惨な人生を、キッチュな映像と音楽で表現しているミュージカル仕立てだ。
    主人公の破天荒な生き方にも、その激しい愛にも全く共感は出来なかったが、
    ささいな間違いで道を踏み外しどんどんあらぬ方向に堕ちていき、最後希望を見出したところで死んでしまうありさまは、確かに悲惨で涙を誘われる。
    だからといって後で観直したり、人に薦めたいような「いい映画」かというとそうでもない。
    とても私的なエンターテイメント。
    観るだけの価値は、あります。
    June 08

    ダビンチ・コ-ド

    昨夜は早く会社を出ることが出来たので映画へ。
    先日本を読み終えたばかりのダビンチコ-ド。
    小説はクライマックスに不満が残ったが確かに面白かった。
    さかんに宣伝しているがさて、映画はいかに?

    この話の面白さをいくつかの要素に分けてみると、
    ・キリスト教の現在の在り方を覆すセンセーショナルなるな仮説の提示
    ・そこにいたる記号と暗号の謎解きとその解説
    ・ファ-シュ警部からの逃亡劇
    ・主人公二人の交流       ・・・と、なると思う。

    映画は専ら逃亡劇に終始している。
    ル-ブルからの脱出、銀行からの脱出、ティ-ビング邸からの脱出、飛行機からの脱出。
    その追い掛けっこの合間に急ぎ足で暗号の解読などが行われる。
    大変目まぐるしい。
    おまけに人間関係やその背景が語られずに事件が進行していくので、必然がまるで偶然のように見える。
    主人公二人も逃げるのに忙しくて、お互いをよく知り合う暇もない。

    ・・・つまり、この話を2時間の映画にするのは無理だったんじゃないかと。
    この小説が面白かったのは主にキリスト教の「謎解き」とその解説にあって、それがわかりやすくセンセーショナルであったからここまで流行っているのだと思う。
    が、映画版はとてもそんな解説をやっている時間がないから主人公に任せてすっとばす。
    暗号も一々解説付きで解読出来ないから、暗号解読官のソフィーも出る幕なし。
    結果、彼女はとても魅力のない役になってしまってた。
    オドレイ・トトゥがせっかく不思議ちゃん以外をやってるのに、あまり魅力的に見えない。
    ティ-ビングはただの狂人にしか見えなかったし、オプス・デイの二人に至っては何故物語に関わっているのかわからない・・・

    映画よりも12話ぐらいのドラマにしてくれた方が確実に!面白かっただろう。
    例え結末がわかっていてもその謎解きの過程こそが面白いのだから。
    三倍速ぐらいで映画を観せられた、という印象である・・・

    ただし、映像があるのとないのでは次読む時の理解は違うだろう。イメージが固定されるのを恐れなければ、先に観るのもアリかもしれない。

    May 21

    「アマロ神父の罪」

    先日購入のビデオ、未見のものを一本鑑賞。
    本日は「アマロ神父の罪」
    「モーターサイクルダイアリーズ」でチェ・ゲバラを演じたガエル・ガルシア・ベルナルの主演作です。
     
    南米のブラピとも称されるガエル・ガルシア・ベルナル。
    ブラピというよりはトビー・マグワイアとかの方が似ているんじゃないかと思うけれど、その甘いマスクが魅力的なことは認めよう。
    アカデミー賞・ゴールデングローブ賞にもノミネートされた作品だそうですが・・・
    観終わった感想。
    「ひでー神父だ」
     
    主人公は司教の覚えもめでたい若き神父。
    新しく派遣された教区で熱心な信者の女性と恋に落ち、聖職者ながら罪を犯す。
    彼女はやがて妊娠するが聖職者を辞めることなど思いもつかない主人公はひそかに彼女に堕胎させようとして、彼女は命を落とす・・・
    何人か出てくる神父の中で一番良心的な神父はその信念から破門され、マフィアと癒着しつつ愛人を持つ神父が教会で説教をしている・・・てなことが色々描かれています。
     
    人間の弱さを描いた良作?
    クリスチャンじゃない私にはその葛藤はあまりよくわからないわ。
    ここまで現実と乖離した教えが人間のありようを縛って理性を失わせるのならば、
    それは良い教えとは言えないのじゃないかしら。
    小学生時代、まんが日本の歴史で結婚しちゃった親鸞をかっこいいと思った私には何ともいえませんね。
     
    とはいえ、ガエルは悩む青年役というのが本当に似合うし、聖職者以外の人間達の人間模様や弱さやずるさも絡めて描いていて 面白かったのは確かです。
    でも、家に置いとく必要はなさそう、近日処分するでしょう。
    May 05

    “リバティーン”

    今晩は久しぶりに映画館へ。
    今回は「リバティーン」を観に。
    ジョニー・デップのコスプレモノですね。
     
    時は17世紀のイギリス・ロンドン。
    放蕩モノの詩人・ロチェスター伯の波乱の放蕩人生を描いたこの映画。
    ジョニー・デップじゃなかったらかなり退屈したかも・・・
     
    元々アウトサイダーに共感できる性質ではないのです。
    既存の権力や機構政治体制に反発しての放蕩 とか 自殺行為とか。
    そういうのがイヤなら関わらないか自分のイイと思うほうに建設的に変えていく努力をしたら?と思うので。
    理由なき反抗するにはもういい歳でしょ。
    でもまあ こういう困った人が愛されるのはわかるような気がします。
    17世紀のロンドンてのは結構乱れてたんだなぁ、というのが一つの知識的収穫でしょうか。
     
    呆れるのが未だに映画館でマナーモードにすらしない人たち。
    マイケル・ナイマンの音楽も台無し。
    折角現実世界からの逃避にきてるんだからさ、素面に戻っちゃうような真似 やめてほしい。
    May 02

    日の名残り

    昨日購入した映画のビデオのうちの一本がこれだったのですよ。
    「日の名残り」
    名作です。
    アンソニー・ホプキンスと言えばレクター博士?いや違う。
    この映画の完璧な執事役スチーブンスです!
    間違いなくマイ・ベストテンに入るこの映画、思い出したように時々借りて観ていていつかはDVDを、と思っていたのだけれど 今回の放出で先にビデオを入手することとなりました。
    そして昨日から今夜にかけて見直してまた感動・・・
     
    第二次世界大戦前の英国貴族の館。
    そこで執事として完璧な職務をこなすスチーブンス。
    各国の要人が集まる館を切り盛りし、大事な会食を仕切るために父親の死に目にも会えなかった。
    そんな彼がひそかに思いを寄せる女中頭ミス・ケントン。
    執事としては完璧だが愛する人に「愛してる」のひとことを言うことが出来ない不器用なスチーブンス。
    相手も自分に気があることをうすうす感じながらもどうしても切り出せない。
    業を煮やした彼女は彼に思いを残しつつ、他の男のもとへ去っていく・・・
    アンソニー・ホプキンスの切ない演技がたまりません。
    完璧な執事と悩める不器用な人間が同居するこの役を美しく演じています。
    表情に出すわけではなく、間を取る とか じっと目を伏せる とかでそれを表現しているのですが。
     
    こういう、切なさが残る映画 というのが一番心に残るかも。
    大団円だと「良かったね」で終わりだけど、こういう消化しきれない思いは何時までも何時までも尾を引く。
    そしてまた観たくなるのだ。
     
    February 26

    ホテル・ルワンダ

    見てください。
     
    ビデオが出てからでもかまいません、必ず見てください。
     
    私達が住むこの世界の出来事のお話です。
    「無知は罪だ」と獣木野生は書きましたが、
    まさに無知は罪で恥じるべきです。
    心臓をつかまれ続ける2時間。
    見続けるのはつらかった、が見る価値がある というか 見なければいけない。
     
    アフリカで実際にあった出来事を映画化したもので、
    もともと日本では上映される予定がなかったのを 有志が署名を募り上映実現の運びとなった話は有名なのでよく耳にするかもしれません。
    この小国での内戦・大虐殺を知らない人は必ず見てください。
     
    私も恥じるべき無知な人間の一人ですが、今日(25日)この映画を見たことで
    世界の出来事に対する認識が更新されました。
    必ず見ておいてください。
    世の中に今後またこのようなことが起こらないよう。
     
     
    舞台はルワンダ、内戦が勃発し同国内でフツ族によるツチ族の大虐殺が始まる。
    ベルギーに本社を構える4つ星ホテルの支配人/ポールは ツチ族である妻や家族を守ることを決意。
    ホテルにはやがて大量の避難民が集まり狙われることとなる・・・
    果たして自分が同じ立場にあったら ここまで諦めずに粘ることが出来るだろうか。
    機転と決断と命を張った交渉。
    自分だけでなく1000人を超える人間の命を背負って。
     
    出来る人に なりたい。
     
     
     
    勇気ある主人公にはドン・チードル。
    あまりに真に迫っていて演技だということを忘れた。すごいリアリティ!!
    無力な報道カメラマンにホアキン・フェニックス。
    一度だけホテルの包囲を解くベルギーのホテル社長にジャン・レノ。
    主人公と共に避難民を守る 胆力ある国連軍将校にニック・ノルティ。
     
     
     
    素晴らしい映画 という以前に 私達には世界でどれだけ不条理な殺人が行われているか知る必要がある。
     
    だから見て。
    後悔しないことだけは保障します。
     
     
     
     
    January 23

    さゆり

    今日は母妹と新宿で「さゆり」を観る。
    もうすぐ終わっちゃうからね、やっぱり観ておくべきでしょう。
     
    原作を読んだことがないので何ともいえませんが、まぁまぁ面白かったです。
    少なくとも途中で面倒くさくなるなんてことはなかった。
    ずっと音楽が鳴りっぱなしでちょっとミュージカルみたい。
    そういえばラストサムライのときもそうだったっけ。
     
    ストーリーは今更説明する必要も無いでしょう。
    さゆりという芸者の一代記。
    ただし芸者と花街についてはいろいろ「おや」と思うことが・・・
    メディアでも「これは日本ではない」と予めことわってあることが多いけれど、これってやっぱり誤解されるでしょ。
    外国人は「日本て、花街って、芸者ってこうなんだ」と思いますよ、やっぱり。
    それってまずくないんですかね。
    露天風呂に芸者が混浴でお客と仲良く入るんですか?
    芸者があんなスーパー歌舞伎みたいな踊りを踊るわけですか?
    私も芸者についてよく知っているわけではないけれど、違う気がする。
     
    そういえば「さゆり」の映画化も手伝ってか大和和紀さんが「紅匂ふ」というやはり花街の物語を描いてますね。
    私はそちらを先に読んだので・・・違和感があります。
     
    しかしともあれ観て損は無かった。
    桃井かおりとか(笑)。
    得もなかったけど。
     
     
     
    January 03

    ハリーポッターと炎のゴブレット

    元日の映画の日は家族でハリポタ。
    原作読んでないので死者が出たのにはびっくりしたかな。
    映像などはダイナミックでかなり楽しめました。
    映画予告で「ナルニア国ものがたり」のCMもあったけど、この手のファンタジー映画が皆同じ方向の味付けになっているのが気になります。
    間違いがないんだろうけど・・・
    December 28

    スキージャンプ・ペア

    実写映画化。
    一体どうやるんだろう・・・                            http://www.jump-pair.com/
    November 10

    “チャーリーとチョコレート工場”

    水曜日映画のレディースサービスデー
    Sさんを誘って「チャーリーとチョコレート工場」を観に。
     
    この変な感覚を何と表現すればいいのでしょう。
    まだ頭の中をウィリー・ウォンカの歌がぐるぐるしてます。
    ストーリーはあっても殆どなきが如し。
    ひたすらティム・バートンの不思議な映像世界が繰り広げられます。
    ジョニー・デップのヘンなこと!変なキャラをやらせたら世界一、相変わらずです。
    おとぎばなしは理屈じゃありませんね。かなり不条理です。
    またその不条理さが微妙な笑いを誘うこと。
     
    とにかく脳内リフレッシュの2時間。
    これこそ映画館で映画を観る楽しみですな。
    日常生活をひと時忘れてトリップしたい方はぜひ!
    かなり面白いです。
     
     
    *ヘレナ・ボーナム・カーター 老けたなぁ・・・
     
    September 08

    愛についてのキンゼイ・レポート

    夕べは先週すっぽかされた友人Sと映画に。
    「愛についてのキンゼイ・レポート」
    まだ道徳や宗教の抑圧が厳しかった時代のアメリカで、人間の性についての徹底的な調査・研究・発表をし、話題になると同時にバッシングを受けた学者の話です。

    元々昆虫を研究していたキンゼイは、自分の結婚からいかに性について無知だったか思い知ります。
    そして、学生の相談などを受けていくうちに無知なのは自分達だけなのではなく社会全体なのだ、と気付いていく。
    フィールドワ-クを昆虫から人間に移したキンゼイは全米中の男女の性に関する聞き取り調査をまとめて発表し、一大センセーショナルを起こします。

    最初に発表した男性版は好評だったものの、次に発表予定だった女性版は発表する前から道徳観念や宗教的検地のバッシングを受け、発表出来なくなってしまう。
    おまけに性と愛は別物と考えていたキンゼイの研究所内では、愛と性によるトラブルも発生。
    純粋で熱心な研究者だったキンゼイは、その研究モチ-フゆえに社会的にどんどん追い込まれていく。

    実はこの映画のテ-マは性ではなく愛。
    性の一般像や平均値は統計を取ることが出来ても、愛について量ることは出来ない。
    そしてやはり、性と愛は完全に切り離して考えることは出来ないらしい・・・
    と、そういう主旨でしょうか。

    リ-アム・ニ-ソン演じる博士がチャ-ミングで、とても面白く観られました。
    観客がほとんど女性なのも、こういったテ-マゆえかな?
    保健体育の授業みたいに正面から性に向き合うなんて、男性には気恥ずかしいのかもしれませんね。
    July 28

    姑獲鳥の夏

    正直、全然期待はしていなかった。
    観た感想、まず
     
     
    美術・映像・演出スタッフに 喝ーーーッ!!
    (大沢親分の口調でお願いします)
     
     
     
    元々映像化しようなんてのが無理な話なんだから、映画作品として破綻をきたすのは最初から目に見えていたことだった。
    元々荒唐無稽な話なんだから、ストーリーに説得力がないのは仕方ないともいえる。
    小説ではその荒唐無稽さを説得する(ねじ伏せる)ためにあれだけの本の厚みが必要だった。
    非現実に説得力をもたせるには力が必要だ。
    読ませる力、観せる力、納得させる力。
    映画でたとえばSFやファンタジーのような非現実的なものを作るとき、課題となるのはその世界をいかに完全構築するか、観客に納得させられるように伝えられるかにかかっている。
    その点でこの作品は完成していない。
    完成図が見えないまま作り始めて完成しないまま発表された、という結果を見せられた。
    途中で席を立つ人がいたが無理も無い。
     
    不思議なライトアップや不必要なイメージ映像の差込み、ちゃちなセット撮影など、この映画を幻滅させるものは至るところにある。
    怪しい雰囲気を出したい、という意図はわかるがこれでは逆効果だ。
    一部夜間の屋外撮影などがあったが、そういった自然の光や背景のほうが余程怪しさをかもし出せている。中途半端な作りモノほど見るにたえないものはない。
    戦後の昭和を完全に作りこみ、その空気を出すことに専念して演技だけで話を進めるほうがはるかに出来がよくなったのではあるまいか。
    ああ、衣装スタッフにも喝をいれさせてもらおう。
    何、あの田中麗奈の衣装。
    あんな細番手の目の細かなチェックが戦後まもない日本の織機で織れるかっての。
    美術も映像も衣装もお金が無いわけじゃないだろうに、全てにおいて中途半端だ。
    各スタッフが中途半端なのはまとめる人が中途半端だと言える。
     
     
    そんな劣悪な環境下で、俳優さんたちは頑張っていたといえる。
    決して小説のイメージどおりではないが、各人熱演と言っていいだろう。
    最初映画のまずさばかりが気になっていたが、途中から引き込まれたのは俳優さんたちのおかげだ。
    が、それもまたすぐ演出のまずさで現実に引き戻される。
     
    それに、堤真一の声は「朗々と響く」ではないんだよなー・・・
     
     
     
    はい、憑き物 落ちませんでした。
    残念。